鼓動−第1章−[後記]

お疲れさまです。如何でしたでしょうか。
ひたすら痛かった第1章がやっとこさ終了しました。

せっかく「リトルバード」で痛くない話も書けるんだと頑張ったくせに、結局私はこういう奴です。
でも、ダントツにこういう痛い話の方が、反応がたくさん返ってくるのは何故だろう?
皆様、密かに痛い話の方が好きなのかしらん?(違うと思うぞ)

この話は、ずっとずっと書きたくて仕方なかった話です。
烈火という人物を作りだし、伸に深く関わらせた瞬間から、いつか書かなくてはならない話だったのです。
伸を幸せにするための通過点とでも言いましょうか。
烈火という人。
この人を書くためだけにこの話は存在します。
ストーリーなどあってなきがごとしです。だから、小説としての完成度は全然バツです。(だからって他の作品が良いって訳でもないのが哀しい……あぁあ、もっと文章力が欲しいよぉ)
でも、この作品が私にとって大切なものであることにかわりはありません。

第2章は烈火の章です。
その名の通り、ひたすら烈火の話です。
しばらくは伸達の現代から遠ざかって、過去の烈火の時代の話になります。
完全なオリジナル設定ですが、どうか読んでやってください。
そして、烈火の想いを聴いてあげてください。
烈火が、どうして戦い続けることが出来なかったのか。
転生をしなかったのか。
どんな思いで生きてきたのか。
書ける限りの想いを込めて、烈火の事を綴っていきます。
もともと、自分の創り出したオリジナルキャラには、かなり愛情込める方だとの自覚はありますが、この烈火という人、へたすると時に伸より上をいく瞬間があります。(自分の中の好き好きレベルが)
もちろん、一瞬のことなので、すぐ伸の方が上にはなるんですが、この話、特にこの後の第2章を考えている間は、伸の事を思い出せない程、烈火のことを考えていた時間が長かったです。
また、これからUPしていく毎に、読み直し、修正を加えて、もしかしたら場面も更に増えて、もっともっと、私は烈火のことを好きになっていくのかもしれません。

私の伸への想いっていうのは、ある意味、当麻と同じで、伸が幸せになるようにって、それだけ考えてます。
それは、私が伸を見ていると幸せになるからで、伸の笑顔が好きだからです。
でも、烈火のことを考えると、胸が痛くなります。
痛くて痛くて仕方なくなります。
烈火の笑顔は、哀しい笑顔が多いです。最期の笑顔もそうですし。
だからなのかな?
笑って欲しいくせに、笑っている烈火を見ると、胸が痛くなります。
何とかしてあげたい、って思うこと自体がおこがましく思えるほど、烈火は特別なのかもしれません。
特別に大切で。
特別に愛おしくて。
守りたくて、守りたくて、守りきれなかった、彼の人。
きっと、私は烈火に対して負い目があるんです。
守りきらせることができなかったという。
見捨てた訳じゃないですが、結局あんなふうに、哀しい笑顔をさせたまま死なせてしまったという負い目があるんです。
なんだか、まるで、殺人罪を背負わされているような。
だから。

この話で、烈火の魂が本当に救われるのかは解りません。
でも、烈火の中の消えない疑問と、苦しい想いを、少しでも感じてくれる方がいれば、それだけで、少し烈火の負担が軽くなるのではないか、と。
そんなふうに思う、今日この頃です。

この想いが、貴方に伝わりますように。願いを込めて。

FARADON 記  

 

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