透明な鏡−第1章[後記]

お疲れさまです。如何でしたでしょうか。
いちおう、これで征士側は収集がつきました。

まあ、結局は征士が自分で判断して、自分で一歩足を踏み出して、自分で納得してって感じなのですが、そうやって彼が勇気を持てたのは、周りの人間がきちんと見守ってくれていることを信じているから出来ることであって、そう思うと、征士はちゃんと紅の頃より、人に対して信じるって気持ちを強く持てるようになったんじゃないかなと思います。
これは、ある意味、征士の成長でもあり、秀の言葉を借りて言うなら、変化している証拠ですね。
それに、今回初めて、征士は当麻に対し、自分の思いを口にすることが出来ました。
今までずっと聞く側であったはずの征士の初めての本音の言葉です。
当麻はきっとこの日の征士のことを永遠に忘れないでしょうし、征士もそれを解っているからこそ当麻に話した。
2人の間の信頼感とか絆がいっそう深まってくれたんじゃないかなあ、なんて。

そして、最後の最後で征士を救うのは秀の一言。これにつきます。
にしても、いつの間に秀って、こんなにまで征士にとって大切な人になってたんだろう?謎だ。

怯えていた征士と、ちゃんとそれを解ってやれる秀。
何も聞かなくても、何も知らなくても一番肝心な一言を言ってあげられる秀は、やはり良い男です。
やっぱ良いなあ。秀征。(←おいおい)

何ていうか、カップリングとは決して呼べないのですが、こういう2人の関係っていうのは、かなり私のツボでございます。
私の周りの人間はすっかり私のことをボーイズラブばかりが好きなんだと誤解している人間が多いのですが、私自身は、ボーイズラブ好きとは微妙に違うと自分では思っております。
ま、ノーマルな男女カップリングにしか興味ない人からみたら、たいした違いはないじゃないかって言われそうなのですが(実際言われたし)、でも、はっきり言って違います。
自分を庇護するわけではないですが、私は、男男であれば何でもいいわけでは決してなく、また、すべての物語を必ずカップリングで考える人間でもございません。
ただ、何て言うのかなあ?
子供の頃にですね。男女間のドロドロした愛憎劇系のドラマが大嫌いだったのですよ。
また、簡単にくっついてしまうお決まりのラブストーリーも同様に。
代わりに、ようやっと世の中に認められだした少年愛っていうのですか?そういう世界の物語って簡単にはくっつかないじゃないですか。沢山悩んで、苦しんで、周りに隠して、それでもお互いを求めずにはおかないっていう。
男女間の愛より、ずっと真剣で純粋で綺麗に見えたんです。
それに、男女間は、必ずといっていいほど身体の関係が先にきたりしてたのに対し、プラトニック系が多かった(その頃はまだね)っていうのも、私がボーイズにはまった理由なのかな?
性欲じゃなくって、あくまでも精神的に好きあっていて欲しい。
だから、私は今でも友情のちょっと上の関係が一番好きです。
といっても、遼や当麻の気持ちはわかるし、好きだし、ちゃんと描いてあげようと思ってますが。

別に好きなら、相手が男だろうと女だろうと、はっきり言って私はどうでもいいことだという認識でございます。
伸が女の子だったとしても当麻は伸に惚れただろうし、逆に男だったからって好きな気持ちを保てなくなるわけでもない。
ずーっと前に当麻が私に言いました。自分は男が好きなんじゃない、伸が好きなんだ。
つまりはそういうことです。
だから、頑張れ。当麻。
その人が好きなら、それが同じ男相手でも触れたくなって当然。そういう意識のもとでなら、何があっても納得できる。・・・ってあまり書くとネタバラしになりそうなので置いておいて。(←おい)

なにはともあれ、温かい目で今後の彼等を見守ってください。

永い永い時の流れの果てに。
この「恋」、実るといいね。   

FARADON 記   

 

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