雪割草 [後記]

お疲れさまです。如何でしたでしょうか。
岬独り言シリーズ第1弾をおとどけいたしました。楽しんでいただけましたでしょうか。

もし、岬君の話を書く機会があったら、絶対一人称にしようって、ずっと前から思ってました。
それは、岬君が実際に発する言葉だけじゃなくて、心の中の言葉を語ってみたいなって思ってたからです。
岬君って、にっこり笑いながらも何処か辛そうな笑顔だったり、何かを我慢してるんじゃないかって思うような笑顔だったりする事が多くて、本当は何を思ってるんだろうって、ずっと気になっていました。
書く人によって、岬君って、すんごい策士だったり、陰険だったり、逆にどうしようもないほど素直で可愛かったりするんですが、私の中の岬君は忍耐の人です。
小さい頃から、ああいう生活をしてたから、きっと岬君て他の人たちより早く大人になってしまったんだろうなあって思います。
父さんと2人で旅暮らし。
もちろん家のこととかも分担しないと出来ないでしょうし、お金の事も気にしなければならないし。
小次郎ともそう言う意味で少し共通点があるのですが、岬君は小次郎より更に世間の冷たい風を知ってるような気がします。
甘えられる母さんもいなくて、父さんには負担をかけたくなくて。
岬君が良い子に見えるのは、きっと良い子になろうとしているからなんだろうなあって。
良い子じゃないと、父さんと引き離されてしまうかもしれないし。
良い子じゃないと、きっと生きていけなかったんじゃないかと。
でも、岬君にだって不満はたくさんあるし、辛いことを辛いって言えない分、心の中に蓄積された感情はかなり重いものがあったんじゃないかと。
富良野に居た頃の岬君は、自分の感情を持て余しながら、それを吐き出す方法を知らなかった頃の岬君です。
この後は、もう少し岬君もしたたかになって、自分なりの楽な生き方を覚えていくんですが。
にっこり笑いながら、心の中で舌を出すくらいの事は、平気でやってのけるようになります。(あれ?)
でも、これはきっと岬君の性格が悪くなったからではなく、そういう世の中と上手く折り合いをつけて生きていく方法を覚えたためだと思って下さい。
根本的な所で、岬君て本当にピュアな人だと私は思ってます。
普通の家庭で育っていたら、彼はもっと純粋な明るい少年になってたのかなあ。
でも、私は、岬君の岬君たるべき所が一番好きなので、今の岬君を作ったのが、岬君の境遇の所為なのだとしたら、岬君が明るい家庭に育たなくって良かったなあ……なんて。(おいおい)

富良野っていう土地は、岬君にとってとても大切な場所だったと思います。
実際の富良野の人達がみんな松山君達みたいだとかは解りませんし、「北の国から」がそのまま富良野の真実の世界かというとそれもどうかと思ってます。
私も仕事の関係でちらっと通ったくらいでしか富良野という土地を知りませんし、今回もきっと沢山嘘をついてます。
だから、ここは富良野という名前を借りた架空の土地だと思ってください。(逃げるな、こら。)
ただ、寒い土地独特の、人々の暖かさが溢れている土地に書きたいなと思ってました。

今回の話は、ギャラリーにある岬君と松山君のイラストを描いた時、ふつふつと突発的に書きたくなって書いた話です。ふらののみんなと居るときの岬君って、なんか無邪気で好きだったんですよ。
ああ、きっと岬君はふらのでとっても幸せだったんだなあって。
今回は別れの話になってしまいましたが、そのうち出会いの時期や他の楽しいだけのエピソードも書けたらなあって思ってます。
金田君主役の話とかね。(ここで趣味をだすなって?)

ふらののみんなは、みんながみんな仲良しで、兄弟みたいに育ってます。
家ももちろんご近所さんだし、生まれた時から知ってる間柄だし。
巨大な家族とか、幼なじみみたいな関係かな。いいなあ。
まあ、その中でも、特に仲が良いのは小田と金田。(これはただの趣味ですが)
えっ? 金田君の顔が解らない?
そう言う人は原作の漫画を読んで下さい。
アニメには金田君は出てきません。というか、何故か小田君の顔した子が2人居るんです。哀しかったなあ、あれ見たとき。

まあ、そんな虐げられた(?)金田君ですが、私の中では重要な位置に居座ってますので、今後もきっと活躍してくれるでしょう。
今後とも、彼らを宜しくお願いします。

FARADON 記    

 

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