約束 [後記]
お疲れさまです。如何でしたでしょうか。
なんというか、ただの1エピソードです。起承転結もありはしないって感じ。(最近多いなこういう奴)
今回は、ただ三杉さんに「死なないよ」の一言を言って欲しくて、それだけのために書きました。きっかけは私の大好きな某漫画の1シーン。
心臓奇型で長くは保たないと言われた友人を連れて乗馬に出かけた少年が、静かな森の中で言うのです。
「死んだら……許さないよ」
言われた少年は、にこっと微かに笑って少年の腕をとる。
ほんの僅かな、漫画ではたった2ページの場面なのですが、とても印象に残ってて。
この場面をそのまま三杉さんで出来ないかなあと考え。考え。
で、出来たのが今回の屋上シーン。
本当は明日香ちゃんの病室シーンなんかもいれて書こうかと思ってたのですが、なんか、三杉さんと明日香ちゃんと両方を心配しなきゃならない一ノ瀬君が不憫で、あと、そうすると焦点がさらにぼやけそうで仕方なく本筋の三杉さんエピソードだけ書かせて頂きました。C翼をタイムリーで見ていた(読んでいた)頃、私はさほど三杉さんの事を気にかけてはいませんでした。
どっちかっていうと、日向さん率いる東邦や明和のメンバー、修哲トリオがお気に入りでしたから。
なのに、最近どうも三杉さんの事が気になって気になって困っております。(いや、別に困ることは)
おかげで、東邦ネタより南葛ネタより、武蔵ネタばかりが頭に浮かんできている状態なのです。
一ノ瀬君が三杉さんへ捧げる尊敬や崇拝や、そんなものがたくさん混ざり合った感情が好きです。普通の友情ではなく、だからって妙な欲望など欠片もなくて。うーん。友情っていうより愛情かな?それも、包み込む愛情じゃなくって、支える愛情。ただ、純粋にずっと影のように支えていけたらなあって思ってて。
うん。そうだ。支える愛情っていうのが一番しっくりくるかも。
って、これは私の独断的見方ですが。サッカー選手として生きたいと思っているのに、コーチとして招集されたジュニアユース時代、三杉さんがどれだけ悔しくて苦しかったか。
何も言わないで黙々と仕事をこなしている三杉さんの姿が痛々しくて。
まあ、最後はグランドに立てたから良しとしますが、あの頃、逆に一ノ瀬君、荒れてたろうなあ。
あ、なんか思考回路がどんどん一ノ瀬よりになってきてるぞ。やばいやばい。話を変えまして。
最近思うことは、こういう二次創作を書くにあたって、元の設定っていうのをどの程度まで正確に把握するべきなのかなあって事を考えるようになりました。
登場人物が少ない場合は、ある程度調べてから書いたりもするんですが、私は、ついついイメージにあわないからってオリジナル設定ですって断言して設定を変えたりもしてます。(暗黒聖闘士話とかね)
で、こういうの許せない人ってのはやはりいらっしゃるのかなあって。
元ネタを全然知らない友人に小説を読ませてみたところ、やけに設定をたくさん聞かれまして、この子はこういう子なんだよ。家はこうで、出身はこうで、顔はこんななのって。沢山説明をしてあげながら、そんなに設定って気になるものなのかなあって、思ったんです。
これは確かに二次創作なんだから、他に裏設定はたくさんあります。顔も決まってますし、言ってみれば声のイメージだって決まってます。
でも、そうじゃないまったくのオリジナルの小説だった場合、その小説内で書かれている事がすべてであり、顔なんか挿絵がなければ自分で想像するしかないし、声のイメージなんか言語道断。
私の場合は、小説を読むと勝手に頭の中で顔や声のイメージが膨らみすぎて、逆に挿絵でげんなりすることの方が多いんですよ。なのに、その友人はイラストも一緒に見せてとか、どの子が一番背が高いの?とか家族構成は?とか、そういう所に興味を示す。
それが悪いってわけでは決してないですし、私も自分のオリジナル設定含め、あることないこと(?)たくさん説明してあげて、それはある種楽しかったですが。
まあ、そんなこんなで、設定を知らない人でもこうなんだから、設定を詳しく知ってる人にとってみればちょっとの間違いも許せなかったりするのかなあって。
でも、C翼の場合、設定の解ってる人と解らない人。作品によって設定が明らかに違う人。
たくさんいる訳じゃないですか。
私は過去何度も言ってる通り、C翼全部を知ってるわけではありません。C翼博士でもないですし。
小次郎や健が4人兄弟だとか、岬君が父子家庭だっていうくらい有名な設定なら知ってますが、それ以外は知らない事の方が多いです。
そういえば、松山君達に兄弟はいるのかなあとか、修哲トリオはいつからトリオなんだろうかとか。勝手に一ノ瀬君に妹を作っちゃったけど良いのかなあとか。
もっと言えば健のお兄さんて本当にあんな性格なのかなあとか。
言い出したらきりがない。
また、そういう所を突っ込まれても私にはどうしようもない。
だってこれは、C翼という世界を借りた私のオリジナル小説なんですから。本当はもっともっときちんと設定を確認するべきなのかなあとも思うのですが、今のところ私は残りのC翼コミックを揃えるつもりは毛頭ありません。←こらこら。
今、現在、私の記憶の中にある彼らの姿が、私の作品内の彼らなのです。
なので、これからも色々と大嘘をつきまくりますが、原作やアニメと関連づけないで大目に見て頂きたいなあと思います。私の中で好き勝手遊びまくってくれる彼ら。
今後とも、彼らを宜しくお願いします。FARADON 記