すすきの原 [後記]
お疲れさまでした。如何でしたでしょうか。
岬独り言シリーズ第3弾。今回の作品は、原作やアニメであまりにも有名なシーンを入れると言うことで、あまりオリジナルなことは出来ませんでした。岬シリーズは出逢いと別れを中心に進んでいっておりますので、やはり南葛も描かなきゃなあと思いきや、原作にしっかりある場面って本当に書きづらい(苦笑)
まあ、今回はストーリーを楽しむと言うより、岬君の心の声を聞くという、それだけのものだと思ってください。
だから、私の岬像を気に入ってくださってる方が読むにはいいのですが、そうでない方が読むと、かなり苦痛だったかもしれませんね。(後記でそれを言っても遅いって)この南葛での別れって、きっと岬君的にも不満がいっぱいあったんじゃないかなって、私は思うんですよ。
みんなに嘘ついて出発日を知らせなくて、それなのに結局バレてしまって。
でも、あんなちょっとだけしか翼君とは会えなくて。
別れが辛いから見送られたくなかった。
だったら、最後までバレずに立ち去りたかったろうなあって。
そうじゃなく、どうせ会ってしまうんだったら、きちんとお別れしたかっただろうなあって。
何だか何もかもが中途半端で。
そんな中途半端な想いと、後悔と。
心のすれ違いと。
岬君のそういう心境が描きたかったのです。
で、今回の花(花とよんでいいのか?)はすすき。
すすきにしようと漠然と思ったのは、河原に生い茂っているすすきの穂の中にうずくまる翼君を想像してしまったから、と、あとは偶然このすすきの花言葉を見つけたからっていうのが理由。自分の事を素直じゃないと言い切ってしまう所が、岬君の素直なところだと私は思って描いているのですが、如何でしょうか。
こういう岬君もありだなって思ってくださると嬉しいのですが。
今後もこのシリーズは書き続けていきたいと思ってます。
恐らく岬君主役の話はすべて、このパターン(つまり岬君の独り語りの形式)で行くと思います。
そして、そろそろ出逢い別れ話から脱出して、新しい場面が描けるよう、色々と試行錯誤の最中でございます。
気長にお待ち下さい。こんな奴らですが、
今後とも、彼らを宜しくお願いします。FARADON 記