銀の月 [後記]

お疲れさまです。如何でしたでしょうか。
師クラに続く、H×H第二弾はキルクラでした。(←っておい)

おかしいです。何かが間違ってます。私はレオクラ派のはずなのに、これでは誰も信用してくれないでしょう。
っていうか、自分でも自分がどの方向へ行きたいのか分かってません。
とにかく、今回はキルアを描きたくて描きたくて仕方なかったんだと思って許してください。
で、ここまできたんですから、次はクロクラかしら? なんて。嘘です。すいません。

キルアとクラピカでは、人を殺すという行為に対する考え方が全然違ってました。
クラピカにとっての殺しは復讐であり、キルアにとっての殺しは仕事の一環。
罪の意識の重さも、手に残る死への感覚も何もかもが違います。
で、今回はその違いをお互いに歩み寄ったらどうなるのかな、とか。
そんなことを考えてました。

殺しを知らない人間にしか語れない言葉があります。
殺しを知っている人間にしか語れない言葉もあります。
だから、今回は唯一「殺し」をしっている人間にクラピカを語らせてみたかったというのが本音でございます。そして、語ることで、キルアの「殺し」に対する意識も変わるのではないかと。
まあ、原作で言えば、キルアの考え方が変わったのはゴンのおかげというのが一番大きいですし、私もその方向に異存は一切ありません。
でも、果たして「殺し」を知らないゴンだけで、キルアを変えられるのか?
闇を知らない人間は闇の中にいる人間を完全に理解することなんて出来ない。
同じ場所にいる者にしか分からない痛みやなんかを、このふたりに感じて欲しかった。
そして、お互い惹かれあって、支えあって。
それは、恋でも友情でも何でもなくて。
そんな言葉で言い表せない何かが、ふたりの間にあればいいなあ……と。
段々妄想入ってきましたので、この辺で(笑)。

ただ、前回の師クラも、今回のキルクラも、結局クラピカ側の本当の気持ちというのは描いてません。つまり、今回の話なんかは全部、キルアの想像かも知れないのですよね。
それが正しいのか正しくないのかは、読んだ皆様が判断していただければなあと思います。

で、今回の話は基本、アニメベースです。
なので、原作しかご存知ない方には分かりにくい部分があったり、あれ、おかしいなと思う部分があるかと思うのですが、そんな場合は、よければアニメを見てください。
細かく何処が違うかと言えば、まず軍艦島ってアニメオリジナルなんですよね。
あと、クラピカと電話が繋がる所とか、原作ではレオリオはいないはずなのに、アニメでは一緒にいたり……とか。
まあ、レオクラ派の人間にとって、あのアニメの二人の扱いは「神業」ですので(笑)。もう、疑いようのない程のレオクラ状態が倖せだっただけです。脳味噌腐ってます。
そして、さり気なさを装いながら、二人の関係をいち早く気付いていたに違いないキルアの態度が素晴らしい。
……というような妄想を踏まえて読んでいただけると更に美味しいはずです。
ではでは。
これから貴方の進む道が地獄へ続く道だとしても、それでもずっとずっと手を差し伸べていたいと思います。

FARADON 記  

 

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