遥かなる場所−闇の中−［後記］

お疲れさまです。如何でしたでしょうか。
お久しぶりのお目見えとなりました禅紅シリーズ第３弾です。

なんだか最後まで（っていうか最後が）救いのない話になってしまいました。
本当に不憫な子です。紅は。
でも、昔に比べてほんの少し紅自身も強くなってきてるようですので（昔ならあんな事があったら、すぐ心を閉ざしてしまいそうだしね）そう考えると、紅の成長はかなり著しいものがあります。
強くなったね。紅。
そう言って、よければこの少年を褒めてあげてください。
禅の力の源は紅の綺麗な心を護ること。同時に紅の力の源は禅の真っ直ぐな心を護ること。
お互いがお互いをっていう関係はやはりとても好きだったりします。

金剛にとってこの時代は一番重要な時代だったんだなあって、最近つくづく思います。
というか、最近の秀がだんだん禅に近づいてきているような気がして仕方ありません。
「宇宙と海の狭間」の話から、禅の記憶が秀の中に戻ってきて（戻ってっていうのは適切じゃないかも）以来、秀は鋼玉よりもどちらかというと禅の記憶に心が同調しているのかもしれません。
昔は私も秀征は見たことないし、考えられない等と言っていたのですが、最近は秀征もかなりアリなんじゃないかと思えるようになってきました。
まあ、だからって当麻と伸のような関係にはなり得ませんが（お互いノーマル（？）ですし）それでも、秀にとって征士が特別でウィークポイントでっていうのは私のツボにはまってますね。うん。
感想をくださる皆様も何故か、このコンビ（カップル？）にかなり良い反応をしてくださって私も良い気分なので、やはりここは皆様の期待におおいに応えてあげるのが私の使命でしょう（笑）。

秀って何気にそれぞれにとって違う形でとても重要な位置にいますよね。
当麻にとっては幼なじみという関係上、当麻の辛い時期を支えてくれた大切な人でありますし、伸にとっても同室であるという事と、秀自体兄弟が多いという事で、伸をさりげなくフォローしたり、お兄ちゃんぽい行動をとってくれたりする貴重な人ですし、遼にとっては一緒に笑って一緒に楽しんで、一緒に怒ってくれる、大事な人になってます。
さりげない秀の暖かさ。
やはり旦那にするならこの人しかないでしょう。

考えるに、旦那にするなら秀。兄貴にするなら当麻。弟にするなら遼。彼氏にするなら伸。征士は憧れの先輩かなあ。なんて贅沢。……あ、でもそうすると兄貴に彼氏を取られる哀しい妹になってしまう。（←っておい）
いえ、ただの妄想です。気にしないでください。

今後も、この禅紅シリーズは、本当に私の気が向いた時（ネタが浮かんだ時）いきなり更新する可能性があります。
あまり紅を哀しませないようにはしたいのですが、物語上、かなり辛い話は多くなるかも知れません。
これに懲りずに、またよければ読んでいただければ幸いです。

ではでは、遥かなる場所にたどり着くために。
ずっと一緒に歩き続けよう。

ＦＡＲＡＤＯＮ　記